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みなさまへのお知らせ
「Project Sprint」は、プロジェクトチーム自らがプロジェクトの主体となり、小さな成果を繰り返し確実に生み出すことを通じて、環境の変化を捉えつづけながら自律的にプロジェクトを推進するためのフレームワークです。
このお知らせでは、Project Sprint の最新バージョンと、おすすめの読み方についてご案内します。
Project Sprint v4.1.0 について
2021年末にリリースした Project Sprint v3.0.0 は、プロジェクトをプロジェクトチームの目線から捉えなおすという方向に大きく舵を切ったものでした。それから1年余りの時を経て、全体の概念やアプローチをブラッシュアップするとともに、文書構造を大きく変更するメジャーバージョンアップを行いました。
Project Sprint v4.1.0 のリリースに当たっては、現状のプロジェクト推進スタイルに課題があると感じる方にとって、より実践しやすく問題解決に役立てやすいフレームワークにすることを目指しました。内容的には v3.0.0 の路線を踏襲しつつ、さらに踏み込んだ記述を拡充しています。このことにより、プロジェクトに以下のような効果が生まれることを期待しています。
プロジェクトをプロジェクトマネージャーではなくチームメンバー全員のものとして捉える
プロジェクトチームの意思にもっとも重きを置くことで、プロジェクトを自律的にする
予測型か適応型かにとらわれすぎず、状況に応じたアプローチを柔軟に使い分ける
作成物の生成をすべての前提とすることで、プロジェクトを前に進め続ける
Project Sprint は、プロジェクトの現場での実践知の集積から生まれた理論を再び現場で実践してみることの繰り返しによってアップデートされてきました。この成り立ちが示す通り、プロジェクトの推進は記述された方法論を読むことでうまくいくようになるというものではなく、具体的な体験による実感を伴ってはじめて理解され納得されるものです。
ですから、まずは実際にプロジェクトマネジメントの経験をお持ちの方に、ご自身の体験と照らし合わせながらお読みいただきたいと考えています。さらにそういった方々が 、Project Sprint のフレームワークをご自身のプロジェクトに持ち帰って実践してみてくださることで、プロジェクトがよりよく進む実感を得ていただければと願っています。
おすすめの読み方
Project Sprint を理解するには、Project Sprint のフレームワークを実際に体験していただくのがいちばんです。Project Sprint のコアと言える抽象度の高い内容が記述されているのは Framework ですが、これを頭から読み進めていただくよりは、まずは Practical Guide をお読みになって、プロジェクトの進め方や改善の仕組みのうち、ご自身のプロジェクトに活かせそうな部分を、実際に小さく実践してみるというのがおすすめです。
Practical Guide は、定例会議を利用した自律的なプロジェクト推進のための具体的な実践ガイドであり、Framework の理解を助ける補助資料の役割も果たします。Project Sprint のフレームワークを活用した定例会議の仕組みから、プロジェクトの具体的な立ち上げ方・進め方まで、幅広い内容をできるだけ分かりやすく説明しています。
実践してみた上で、興味の湧いた部分やさらに知りたくなった部分に関しては、ぜひ Framework をご参照ください。 Framework のほかに、どういうスタンスで Project Sprint を読んでいただきたいかを記述した Introduction と、Project Sprint の世界観や用語の定義を記述した Definitions を置いています。
お問い合わせ・フィードバック先
Project Sprint はこれからも、漸進的に進化を続けていきます。お気づきの点や気になる点がありましたら、いつでもこちらからフィードバックをいただければと思います。解説や導入支援も承っていますので、気軽にお声がけください。